2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『透明人間の納屋』(島田荘司/講談社ミステリーランド)

すげえすげえ。やっぱり島田荘司はこうでなくちゃ。 一番の大ネタは、大抵の読者は序盤ですでに大体の見当がつくと思われるが、気が付いても理性が邪魔して確信には至れないのではないだろうか。だから、真相が明かされた時には、驚きこそしないものの「キタ…

『はだかの太陽』(アイザック・アシモフ/ハヤカワ文庫SF)

「鋼鉄都市」の続編のSFミステリ。 ロボット三原則の第一条に以前から感じていた疑問が、ちゃんとフォローされていて安心した。そうだよな、そういうことになるよな。 そんなに読んでいるわけではないが、アシモフの作品の幾つかには、強烈なアメリカイズ…

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第38話

デストロイをデストロイの回 新OPお披露目 曲に関しては何も言わねえ。ケミストリーになると聞いた時から、こういうインポテンツ気味なかったるい感じになることは分かっていたわけで。 で、本題の映像。タイトルのバックにいるのが相変わらずストフリとは…

『月光ゲーム Yの悲劇’88』(有栖川有栖/創元推理文庫)

クンダバファー!(挨拶) 有栖川作品についてミステリ的な面から評価を下すには、多分きっちりした教養が必要だと思うので、そういうのは書かないでおく。そういうの、とはつまり「ダイイング・メッセージの真相に笑ってしまった」とか。いや、あくまでいい…

『螢』(麻耶雄嵩/幻冬舎)

珍しく、全くのノンシリ−ズもの。他にあったか? 読みながらずっと、地味だなあ地味だなあと思っていて、読み終えたあとも、やっぱり全体的には地味だよなあとしみじみ思った。しかしながら、終盤に明かされるあるトリックには、顎が外れるほど驚愕した。本…

『よくわかる現代魔法』(桜坂洋/集英社スーパーダッシュ文庫)

おもしろかった。普通に面白いライトノベルの一巻目、というものを久しぶりに読んだ気がする。世間の評判としては、SF系の連中の設定褒めか、さもなければ「パンツ履いてない」がどうしたとかばばかりが目立っている気がするが、プロットというかストーリ…

『極限推理コロシアム』(矢野龍王/講談社ノベルズ)

あらすじ、タイトル、ペンネームから発せられる強烈なオヤジ臭(バトル・ロワイヤル系小説は、どういうわけかこの手の率直すぎるしょうもなさが付きまとう。これはライト・ノワール(知人が命名)との明確な差異と言っていい)に、読む前から吐き気を覚えな…

『大東京三十五区 夭都七事件』(物集高音/祥伝社)

「冥都七事件」の続編。一目でそれと分かる装丁が素晴らしい。こうでなくっちゃ! 最初の話であっさり玄翁先生が帰ってきて拍子抜け。しかも留守にしていたのはせいぜい十日程度らしく、かなり不自然に見える。もしかして、元々続編を書くつもりなどこれっぽ…

『彩紋家事件 前編 極上マジックサーカス』 『彩紋家事件 後編 下克上マスターピース』 (清涼院流水/講談社ノベルス) 読んでいる最中は、いつも通りの無駄に具体的な描写に辟易して、ツラいツラいと愚痴ってばかりいた気がするが、読了してみると「いやあ…

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第37話

デスティニー初出撃の回 シンについて その結果が、逆ギレのようなSEED発動だったとはいえ、アスランを討つことに対してシンがかなり苦悩していたのが、けっこう意外。「投降しろ!」とか言ってるし。てっきり「やっぱり裏切ったなー!」とか言いながら…