2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧
ばーかばーか!(褒めてます) いや、コイツはすげえですよ。ミステリとしてどうとか言うよりも、ラスト数ページの圧倒的な馬鹿ハッピー感だけで傑作になっている。「伝奇? ミステリ? 小せえ小せえ」みたいな。(ちょっと前までの)『響鬼』とかを見ていて…
探していた北野勇作の『昔、火星のあった場所』が見つからなかったので、「イラストレーター同じだし! どっちもSFだし!」と自分を無理矢理誤魔化して代わりに購入。で、読んでみたら予想外に北野勇作作品に似た作風で、喜んでいいものやら。これって、ど…
アニメ化決定記念に読んでみた。 人から聞いて何かの冗談だと思っていた「フェラリオがフェラリオして、その直後に主人公の顔面に聖水シャワー」というシーンが、一片の嘘もなく本当にそのまんまだったのでのけぞった。しかも「何でそんなことをしてしまった…
自転車に乗りながら思ったこと。 もしかしたら、西尾維新に対して多くの人が抱く反感というのは「間断なく弱昇竜拳を出し続けるリュウケン使い」に対するそれと似ているのかもしれません。つまり「そういう戦法を採ればそりゃあ隙は最小限になるだろうけど、…
『宇宙の騎士 テッカマンブレード』について一家言あるようなフリをしてはいるが、実は途中から見始めたのでヒロインのシャワーシーンを見逃しているような愚か者だぞ、俺は。 9月17日の「Gray Zone」で、クールクールクールと、あたかも「COOLがHOTになっ…
久しぶりに早起きしたら『ゼットン登場』とか言ってたので、見ることにした。原作なんて一話も見たことねえのに、耳学問でそういう固有名詞ばっかり知ってるんだよな、俺らの世代は。ああ嫌だ嫌だ(欠伸)。 監視衛星のお陰で暇になりそうなダッシュ基地に和…
残り二話なので、あまり瑣末な話題には触れないでいこう。 「瑣末な話題」というのは、フラガ復活のプロセスが能天気すぎるとか、∞ジャスティス何もしてないうちにミーティア装着とか、イザーク&ディアッカ! とか、ホーク姉妹が脳共鳴で会話してはるとか、…
実家に帰った時に、兄から貰った。しかもサイン本。 持つべきものは、首都圏に住む定収入のある兄弟ですね。 読了後、思わず「かいさいっ」と快哉を叫んでしまった(レトリックですよー)。今までの米澤長編の中では最高の完成度だと思う(一番好きなのは『…
Nへ こう考えてはどうだろうか。 ある人物が、包皮が大変よく発達した男性器を持っているとする。それ自体は何ら罪では無く、誰によっても非難される筋合いのない、単なる身体的特徴の一つに過ぎない。 しかし、白昼に人通りの多い路上で下半身を外気にさら…
前作『玄い女神』がシリーズ二作目にして、早くもとんでもない飛び道具をかましてくれてたので、次はどうなっているのかと思ったら意外なことに正統派だった。普通に建築探偵をやっている、という感じ。意外性はあまりないが、こういう安定感は嫌いではない。…
二年振りくらいに実家に帰省したら、近所の書店「ブックス ひびき」が潰れてました。 なぜか悲しい気持ちになりました。
とある知り合いから、久しぶりにメールが届きました。 「身内をモデルにイラスト描いてたらいつの間にかカップリングが出来ててまいったまいった、いやあ荻上(『げんしけん』)の気持ちが分かるねえあっはっはっはっは」という内容を読んだ時には、今すぐに…
ネット上の『サマー/タイム/トラベラー』の感想の中に「タイムスリップで青春と言えば、そりゃあ何と言っても梶尾真治」というような発言が多数あったので「梶尾作品なんて『怒りのザーメン』しか読んだことねえよ!(嘘)」と半ば逆ギレしながら読むこと…
Shake氏へ どうやら、世間一般の認識では『スレイヤーズ』が「剣と魔法とオッパイ」の物語になっているらしいです。多少なりとも当該作品に触れたことのある人間としては、それはどちらかと言えば『MAZE爆熱時空』の方なんではないかなあ、と部屋の…
映画版の粗筋だけを見て、オチが気になってたので購入。問題の表題作は、意外なほどにちゃんとしたSFミステリになってました。映画の方も……見てみるかなあ、機会があれば。 最後に収録された『追憶売ります』(『トータル・リコール』の原作)の、いい意味…
短編集。星界シリーズにあんまりハマれなかったので、こっちの方がおもしろい、というのが正直なところ。昔っから言語にこだわっている人ではあったんですな。収録作の中では『代官』という作品がイチオシ。鎌倉だか室町だか(分かんねえよ。日本史の成績は…
・こんなペースじゃ絶対終わらねえよ、と視聴者の誰もが感じてるのに、いつもより長めのアバンタイトルを丸々使って「これまでのあらすじ」ですか。これは、本気で劇場版完結編が予定されているのかもしれない。久しぶりにアウルの例の台詞(「ごめんねぇ、…
ライトノベルには珍しいノンシリーズの短編集、と聞いて興味を持っていたところ、古本屋で見つけたので購入。どの収録作品も少なくとも、ライトノベルで且つ短編小説という要件は満たしている。それだけですでに、大したものだと感心してしまう。この先もっ…
これって、少なくとも本格ミステリーではないよね? 設定がファンタジーであるということとは無関係にそう思う。というかあとがきを読むと、ファンタジーとかSFとか伝奇とかが、今までにも散々ミステリーに組み込まれてきたという歴史を作者が全く意識して…
サイコロックもカットインもない、どこまでも地味地味な『逆転裁判』。以上。 いや、本当にそうとしか言い様がないんだってば! 噂には聞いていたが、ここまでそのまんまだと思わなかった。パクっている(かどうかは知らないが、とりあえず似てしまっている…
少なくとも、おまえらにパロディを笑う資格はねえ(5巻第一話に対して)。 元ネタが『ブラックジャック』だったということを思い出したかのように、ネガティブな終わり方をする話が増えてきている。きている、って言ってももう終了している作品なんだよなあ…
イエーイ、百合! 百合! という内容かと思ってたらこれが。いや、全く違うかというとそんなことは勿論なく、結末を見て「ああ、ウテナウテナ」と思う(順番が逆です)くらいにはリリィスメルが充満してるのだが。解説を読むと、一般的には作者のカミングア…
この二人が共演すると、どうしてもクイーンの方が目立ってしまう。今回は海外での事件ということもあって、夢水サイドのレギュラーがほとんど登場しないことも、その傾向に拍車を。あと挿絵な。いかにも児童文学用の素朴なイラストと、ギラギラしたアニメ絵…
今までにボイルズ・エッグの作家(滝本竜彦、三浦しをん、あとは『本格推理委員会』の人)の作品を幾つか読んだが、第一作(滝本は実質的には『NHK』が第一作)のテーマが何故かどれも微妙に重なっている気がする。「曖昧な救済」とか。それを、今までで…
「中華料理の店」という名前の中華料理屋と同じぐらい楽しげな誌名を持つ雑誌が存在します。というか存在するらしいです(不幸にして、実際に読んだことはまだありません)。そのWEB版の中に「今月の新刊採点」というコーナーがあるのですが、そこで、私…
・タイトル通り、よりによってミーアがメインのプチ総集編。しかも脚本は両澤オンリー。あと4話しかない、しかも話は全然まとまっていないって時にこれをやるなんて。だからSEEDは素敵すぎる。 ・死んでしまえばどんな馬鹿女も全面的に許されてしまうの…
それは一体どんな土なんですか。 という、シリーズ三作目以降のタイトル全てに当てはまるツッコミはともかく、本編第十二弾です。これだけ本出してても、自分はまだ「マ」シリーズしか書いてないから、ちゃんとした作家とは言えないのだと頑なに謙遜し続ける…
俺の愛する『浪漫探偵』を箸にも棒にも引っ掛けなかったので、個人的に深く深く恨んでいる『このミス』で「最後の1ページであなたはきっとびっくりして失禁するに違いない」的な紹介をされていた。「このウジ虫野郎ッ! それ完全にネタバレだろ!」と憤慨し…
現在、手元に本が無いので内容うろ覚えのまま頼りなく曖昧に書く。 5巻までは笑って許せていた「毎回登場するゲストヒロイン(と、時には敵)を、上条当麻が物理的にも精神的にも救う」というパターンが、五冊もかけてようやく長かった夏休みが終わり、つい…
そういえば昔、高校の現国の教師が授業中に「吉本ばななというのはですね、あんなのは所詮少女漫画の世界ですからね!」という、ものすげえ台詞を吐いてたっけなあ、と思いながら図書館で借りた。いきなり3なのは、それしか無かったから。 漫画自体読んだこ…