『リーンの翼 1』(富野由悠季/角川文庫)

 アニメ化決定記念に読んでみた。
 人から聞いて何かの冗談だと思っていた「フェラリオがフェラリオして、その直後に主人公の顔面に聖水シャワー」というシーンが、一片の嘘もなく本当にそのまんまだったのでのけぞった。しかも「何でそんなことをしてしまったのか分からない」とか言わせてるし。すげえなあ。
 全体としては、オーソドックスな異世界召喚ものファンタジーなんだが、そもそもバイストン・ウェル物語が日本におけるそのジャンルの走りなのかと思うと感慨深い。