2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

既に(二年前に)卒業した身で、しかも呼ばれてもいないのにサークルの合宿に参加してしまいました。気まずかったです。この気まずさは、食品加工会社のバイトの面接をスーツで受けて、周囲の全員から「何してんの、あんた」的な視線を浴びて以来のものでし…

『モロッコ水晶の謎』(有栖川有栖/講談社ノベルス)

有栖川の〈国名シリーズ〉は、一作目の『ロシア紅茶の謎』くらいしか読んでなかったのだが、いきなり最新作を読むという無謀。まあ、短編集だし、聞くところによると、ある時期を境に作中時間がサザエさん化してるらしいので安心安心。 三番目に収録された「…

『楽天家の地獄』

むかし、神様にキスされたことがある。 小学校低学年の頃だったと思う。市民図書館の隅っこの、滅多に人が来ないような薄暗い場所。そこで、今では思い出せないぐらい小さな理由(たぶん、友人に裏切られたとか、両親が本当の自分を理解してくれないとか、未…

『『ギロチン城』殺人事件』(北山猛邦/講談社ノベルス)

<城>シリーズ(どうやらオフィシャルの呼び方らしい)第四弾! だそうです。 うーん、なんつーか「フツー」。本格ミステリとしての水準は十分に満たしてるんだろうけど、今までが今までだっただけに、なんだか物足りない気がする。シリーズの他作品とのリ…

北海道在住の、好きなアーティストはGLAYと松山千春(捏造)で、好物はジンギスカン(肉全般が好きなので、たぶん好き)、ロシア人のことを「露助」と呼ぶ(真実)友人が、半年くらい前からブロガーだったという事実が判明し、ものすごく複雑な気持ちに…

『どーなつ』(北野勇作/ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

北野勇作の作品を読むのはこれで三作めだが、相変わらず「記憶と現実がごっちゃになる話」だった。『クラゲの海に浮かぶ舟』とリンクしてるような箇所もあったし。ヒロインの名前が同じなのは、単なるリンクではなく、共通のモデル(昔付き合ってた女)がい…

『物語が始まらない』

深夜に一人で安いパック酒を呷っていたら、唐突に何もかもが恐ろしくなった。 最初は、貧乏揺すり。そして、すぐに舌打ちが始まる。真っ青な顔で唸り声を上げながら壁を拳で殴りつけても、恐怖が収まらないことにようやく気が付くと、何となくここにいてはい…

『黄色い目をした猫の幸せ 薬屋探偵妖綺談』(高里椎奈/講談社ノベルス)

メフィスト賞作家見直し企画第二弾。 一作目とほぼ同じ感想。それに付け足すことが思いつかない。ただ、あとがきを読むと、これは一作目の前に書いた作品を改稿したものらしいので、そこは差し引いて考えなくてはならないのかも。 結局、あんまり見直しには…

『時限絶命マンション』(矢野龍王/講談社ノベルス)

メフィスト賞作家見直し企画第一弾。 まずは、カバー折り返しの著者挨拶を引用。 ≪夜空に輝く打ち上げ花火のように、ど派手!!な殺人ゲームを用意しました。もう容赦しません。あなたの息の根も確実に止めてみせます。≫ このはしゃぎ過ぎな前文のせいで読む…

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第46話

ルナ(月)だけに、ちょっとしたヒステリー 「もういいって」 「ちょっと、話したいと思っただけよ」 こういう(ウザい)反応は、すごくリアルに感じる。その分、キャラクターに対する好感度は下がる一方。その後の「シンは悪くない」という発言は、罪悪感を…

『完全犯罪に猫は何匹必要か?』(東川篤哉/光文社 カッパ・ノベルス)

烏賊川市シリーズ三作目。諸事情により、二作目をすっ飛ばしてしまいました。そのせいで「え、戸村君、大学中退したの」「この二宮って女、だれ?」と、いちいち困惑する羽目に。自業自得。 内容はいつもどおり。軽ーく事件が起こって、垢抜けないけどそれな…

君と僕は似ていない

『きゃらびぃ』という名前をご存知でしょうか。 アニメイト(日本最大手のアニメショップチェーンです)の店内で無料配布されている小冊子。その中身は、新作アニメグッズの紹介、アニメイト各店の様々なフェアの情報、さらには島本和彦氏の漫画『アニメ店長…

『劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』

昨日見たのだが、一日経つともう色々忘れてしまっている。パンフレット買っておけば良かった。 第一印象としては「『錬金術バトル』、ほとんどねえじゃん」。まあ、あんな適当なキャッチコピーを真に受ける方がどうかしてるんだが。テレビ版でも錬金術師どう…