漫画

『青い花』(志村貴子/f×COMICS)

志村貴子があるじゃないか2。百合漫画。もしかしたら、多少年代設定が古い。 悶えて悶(略)。しかし、これがすごいのは『放浪息子』が四巻かけて徐々に上げていったのとほぼ同等のテンションに、開始時からいきなり乗っかっているというところなわけで、こ…

『放浪息子 4』(志村貴子/BEAM COMIX)

志村貴子があるじゃないか。 『ラブロマ』の時のようにネタバレを糾弾されても困るので、本当に感想だけ書きますが、今回の展開には悶えて悶えてしょうがなかったです。つくづく自分の部屋で読んでよかった。他人の家とか本屋で、床を転がり回るのはさすがに…

『ぱにぽに 8』(氷川へきる/Gファンタジーコミックス)

節操なく百合ブームにのっかているようで、実は全然のっかていない。やったぜ男気! 一条さんが普通に「一条さんらしい」行動を取るようになってしまって、少し寂しいです。もっと無軌道なキャラクターのまま動かしてほしいという希望がちょっとだけあります…

『さよなら絶望先生 第一集』(久米田康治/講談社コミックス)

『改造』の時代に比べると筆致が洗練されて、 というような前作と比較した感想を書こうとして、この作者の漫画をちゃんとまとまった形で読んだのはこれが初めてだったことに気が付きました。 そういうピュアな視点で見た『絶望先生』は、とりあえず装丁が妙…

『DRAGON SISTER! 三國志百花繚乱 2』(nini/BLADE COMICS)

三国志です。 武将の内の何割かが女性化してます。なんか、似たような企画を他に二、三個聞いた気がします。 女性化の基準がよく分からない。関羽・張飛が女で劉備が男だから、じゃあ君主は男のままなのかと思っていたら董卓は女(ガチレズ)。だったら袁紹…

『ダーリンは外国人』(小栗左多里/メディアファクトリー)

基本的に女性作家のエッセイ漫画は苦手なんですが、これは割とおいしく頂けました。他と比べると、押し付けがましさがあまりなかったからか。

『ジンキ[人機]1〜2』(綱島志朗/ガンガンウイングコミック)

ガンガン系で珍しくロボットものやっているらしいという噂と、アニメ版が駄目だったという評判を聞いて、前から気になっていた作品。 デザインがダグラム似だったので、実在兵器の延長線上にある地味ミリタリーロボかと思ったら、意外にも古代文明のオーバー…

『So What? 1〜4』(わかつきめぐみ/白泉社文庫)

心の漫画。いつ黴が生えるか分からないというイヤな危機感に襲われたので、今のうちに再読。 あらすじ。主人公である阿梨は、祖父の実験の失敗で呼び寄せられた異世界の少女ライム、幽霊となった祖父、祖父の教え子である海堂氏、中学の時の同級生である桃太…

『パーム 1〜9』(伸たまき/ウイングス文庫)

面白かった。 辛気くさいクールビューティートラウマ系かと思って、最初から鬱々としながら読み始めたのですが、プロローグ的な過去話が終わってみれば、大好きな擬似家族ものが始まったので大喜び。ギャグよりはコメディ。やおいよりは(もっと漠然とした温…

『愛がなくても喰ってゆけます。』(よしながふみ/太田出版)

グルメエッセイ漫画。 爆笑。 いや、「『普段はドブスだが、化粧をするととっても美人!』に描かれている作者本人の顔」は噂に聞いていたので割と楽にスルー出来た(聞いていなければ、悶絶死していたと思うが)のだが、真の問題はそんなところにはない。絶…

『ヴァンパイア十字界 5』(作:城平京 画:木村有里/ガンガンコミックス)

一巻のあとがきを見る限り、城平京がアホ編集者に「吸血鬼もの書いて下さい」とだけ言われて嫌々ながら連載開始したとしか思えない『十字界』も、いつのまにやら5巻目。めでたくもあり、めでたくもなし。 「星人」がらみのインパクトもそろそろ落ち着いて、…

『スパイラル 〜推理の絆〜 14』(作:城平京 画:水野英多/ガンガンコミックス)

予想通りの設定が明らかになって、あとは決着を待つばかりの最終巻いっこ前。 多分、世間一般の評価では『スパイラル』の評価というのは「金田一のパクリとして始まったが、序盤の内に急激に路線変更してミステリー要素を完全に排除したおかげで、妙におもし…

『少女セクト』(玄鉄絢/コアマガジン)

百合エロ漫画。帯には、 ≪キスから始まる少女たちの秘密の戯れ事…。≫ ≪男子禁制の園で始まる、女の子だけの永遠の“Girly's Festival!!”≫ とかの湿った言葉が踊っているが、実際の雰囲気はどちらかと言うと陽性。えろいけど、(個人的には)実用性はあまりな…

『コミックマスターJ 4、5』(脚本 田畑由秋・作画 余湖裕輝/少年画報社 YKコミックス)

少なくとも、おまえらにパロディを笑う資格はねえ(5巻第一話に対して)。 元ネタが『ブラックジャック』だったということを思い出したかのように、ネガティブな終わり方をする話が増えてきている。きている、って言ってももう終了している作品なんだよなあ…