『パーム 1〜9』(伸たまき/ウイングス文庫)

 面白かった。


 辛気くさいクールビューティートラウマ系かと思って、最初から鬱々としながら読み始めたのですが、プロローグ的な過去話が終わってみれば、大好きな擬似家族ものが始まったので大喜び。ギャグよりはコメディ。やおいよりは(もっと漠然とした温めの)「愛」。このバランスですよ。鉄砲撃ったりするパートは、比較的どうでもよかったりします。駄目な読者だ。


 一つ気になるのは、これで完結していないらしいということ。だって、あんなに、露骨に、ねえ?