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『ネコソギラジカル(上)十三階段』
『 〃 (中)赤き制裁vs.橙なる種』
『 〃 (下)青色サヴァンと戯言遣い』
親から「これで靴下でも買いなさい」と渡されたJCBギフトカード三千円分でまとめ買い。(上)と(中)の帯が「西尾氏、イチ押し。」になっていたので、思わず心の中で「ヤバイ、ヤバイよ流P君」と呟きましたが、その下にちゃんとまともな帯も付いていたので一安心。
今度こそ完膚なきまでにミステリ要素が消えていて、さてしかしそうなると却って何を書くとネタバレになるのかがより分からなくなってしまったので、具体的な内容に全く触れない感想を書こうと思います。
元々の西尾維新のスタイルというのは「お前ら、まだセックス・ドラッグ・バイオレンスなんかやってるの?」という捻くれ方だったと思うのですが、それが巻数を重ねるごとに徐々に捻れが強まっていって最終的には「おまえら、まだ『まだセックス・ドラッグ・バイオレンスなんかやってるの?』なんかやってるの?」というところまで行き着いたのではないでしょうか。これによって、現在数多く存在している全ての西尾フォロワーの存在が急速に色褪せてしまうことまでを計算に入れているのなら、西尾維新は相当に性格が悪いと思います。褒め言葉ですが。感想終わり。
ところで、シリーズ全体の中では二作目の『クビシメロマンチスト』が一番好きで、それについては幾らでも語る用意があるのですが、『まるごと戯言パンフレット』の「戯言大特集」の一位が『甘えるな』だったのにはさすがに、おまえらちょっと待てと言いたくなりました。本当にちゃんと集計取ったんだろうな。