2005-07-19から1日間の記事一覧

『永遠の春」(山口泉/河出書房新社)

つまらなくはないが、まだ新城カズマがこの作家を好きな理由がわからない。最初っから最後までセックス、というか生殖についての話。終章で、急激に感動系の展開になるのはいかがなものか。 「二十一星三十二郎」という名前には、文句なしに百二十点を付ける…

『QED 六歌仙の暗号』(高田崇史/講談社ノベルス)

トンデモ歴史ミステリ。シリーズ二作目。でも、これは良いトンデモだと思う。 歴史の問題と殺人事件が完全に乖離していた前作に比べると、今回は二つが密接に関連している。多少、露骨すぎるかもしれない。個人的には、そのおかげで伝奇テイストが付いて嬉し…

『湖底のまつり』(泡坂妻夫/創元推理文庫)

異常にふわふわした性描写に苦笑してしまったが、それすらも伏線だった。すげえ。