『QED 六歌仙の暗号』(高田崇史/講談社ノベルス)

 トンデモ歴史ミステリ。シリーズ二作目。でも、これは良いトンデモだと思う。
 歴史の問題と殺人事件が完全に乖離していた前作に比べると、今回は二つが密接に関連している。多少、露骨すぎるかもしれない。個人的には、そのおかげで伝奇テイストが付いて嬉しかったが。
 探偵役の言葉に、いちいち驚くヒロインが好き。
 「羅城門に!」
 「皇后と!」
 「虎に!」

 あまりにも馬鹿みたいで、素晴らしい。