『電波的な彼女』(片山憲太郎/スーパーダッシュ文庫)

 殺人鬼とか前世妄想に取り付かれた電波女とか最強母とかが暴れながらも、地味で面白い作品。「地味『に』」ではないところに注意。本編もあとがきも真面目さに満ちていて、一歩間違えれば生硬さに陥りそうだったが、ぎりぎりで回避。セーフ。


 どうでもいいけど224ページに、主人公が痴漢や強姦魔を見逃せない性格だという一文があるのだが、おまえ序盤で不良にヒロインを襲わせようとしてたよな?