『封仙娘娘追宝録8 刃を砕く復讐者(上)』(ろくごまるに/富士見ファンタジア文庫)

 下巻の発売に備えて、ブックオフで購入の上再読。
まずは本文からの引用を一つ


 ≪護玄は考えたが、答えは判らない。
 だが、その答えが目の当たりになるのは、そう遠い日ではないのだ。≫


 まあ確かに、仙人の感覚では大した時間ではないですよね、六年なんて。六年か。


 すっかり色々忘れてて「梨乱って誰?」「塁摩って何の宝貝だっけ?」「なんでヒロインなのに和穂の眉毛はこんなに太いの? 宝貝使いの攻撃を受けてる?」とかぼやきながら楽しく読みました。読み終わる頃にはあらかた思い出しましたが。和穂の眉毛が、最初からこんなだったかは憶えてません。
 久しぶりに読んで「こんなに面白かったっけ?」というぐらいに面白かったのは勿論なのですが(実は文体が結構独特だったことに、今更ながら気が付きました。改行の仕方とか)、それより何より「こんなとんでもないところでぶっちぎれてるんだっけ?」と思わずにはいられませんでした。何しろ、この上巻の章立てが「序章『終極へ至る為の幾つかの序曲』」のみという潔さ。その状態で、ほぼ丸六年放置ですよ。言わば「レイニー止め」を超える最強の「レイニー止め」。いや、それでも続きが出るだけ幸せなんですが。革命2巻まだー?


 下巻予想。
一、砥石の宝貝は登場しない。または、殷雷の身体を癒す能力を持っていない。
二、みんな例え話を始める。ついに和穂まで「殷雷、たとえばここに二匹の兎がいるとして……」。
三、和穂の眉毛はまた太くなっている。