2005-12-13から1日間の記事一覧

『女王様と私』(歌野晶午/角川書店) 『てるてるあした』(加納朋子)

なんでこの二冊を並べて書くのかというと、ミステリ的な要素とは全く関係がなく、どちらもニートにとってクリティカルな内容だから。鎌池和馬風に言うと「とある推理の無職殺し(ニートキラー)」とか。どうでもいいよそんなの。 『女王様』の方は、これって…

『やさしい死神』(大倉崇裕/創元クライム・クラブ)

落語ミステリ。連作短編。シリーズ三作目。一、二作目は読んでません。そういうこともある。 探偵役が落語家だったけど、落語自体はそれほど事件に絡まなかった北村薫の「円紫師匠と私」シリーズ等とは違い、ガチンコで落語がモチーフになってます。それで浅…

『玉響荘のユーウツ』(福田栄一/トクマ・ノベルズEdge)

もしかしてこの作者、メイド喫茶をなにか風俗的なものと勘違いしてやしないか? 大差ないとは思うけど。 普通に面白い、ミステリーではないし、ハードボイルドでもないし、コンゲームというほど騙しあいはしてないし、シチュエーションコメディというのが一…

『ゆにこん1 白馬にのったお姉ちゃん』(子安秀明/富士見ファンタジア文庫)

件の「あかほりを超えた漢」。帯をよく見たら、小さく(あかほりさとる談)とあって、本人が言うなら確かにそうなんだろうと、本編を読む前から暗い気持ちになれました。 第一印象は「白い白い白い」。 ライトノベルでも久しぶりに見ましたよ、こんなに下半…

『うそつき 〜嘘をつくたびに眺めたくなる月〜』(日日日/新風社文庫)

貸してくれた(本人の中では「あげた」ことになってるらしいですが)人が、物凄い勢いで罵倒していたので、一体どんな核地雷なのかと期待しながら読んだのですが、思ったよりはおとなしかったです。確かに普通に読んだら死ぬほどイライラさせられる文体と内…

誰か、美味いバジルソースを食わせてくれ

数日前、とある問題についての多少大袈裟な相談メールを軽い気持ちで知人に送ったら、かなりマジで心配されてしまい、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいに。その節は大変失礼しました。電話で雑談しながら、急な腹痛のため救急車を呼んで大騒ぎしたものの…